【開催報告】農村にしごと唄WS〜初夏*田植え唄の回〜

とーっても遅くなりましたが、
2015年6月6日〜7日に開催しました
農村にしごと唄ワークショップ〜初夏*田植え唄の回」のご報告です。

2日間をつうじて、とてもとても美しい体験をさせていただきました。
初めての体験なのに、身体のどこかに記憶があるような、懐かしさすら感じるひとときでした。

凍える雨が降っていた前日とは打って変わり、田植え日和の初日!
兵庫県内はもちろん、東は東京、西は広島から、はるばると参加者が農村に集まってくださり、
スタッフ含めて総勢14人でスタートしました。

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1日2泊の今回のワークショップでは、1日目は田植え唄をうたいながらの田植え体験、
2日目は、1日目の体験を元にした「田植え唄の作品づくり」をします。

そもそも田植えは、田んぼの神様に感謝をし五穀豊穣を祈るハレの神事。
仕事唄チームの太鼓唄 七海さん&さとおと太鼓教室(海クラス・さとおと太鼓研究会)の面々は、
絣の着物に、笠、手甲、脚絆、足袋という、なんともステキな晴れ着姿での登場です。

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集落内外をめぐって貸していただいた昔の農具を使って、
昔ながらの農作業とともに、忘れられつつある田植え唄を再現します。

苗も、昔ながらの手植えを再現するために、
ちゃーんと「苗取り」という工程もふみましたよ。(WS前日に凍えながら苗を取って束ねました…。)

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この地域に伝わる「田植え枠」を使っての田植え。

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仕事唄チームが先導する「田植え唄」に合わせて田植え。
最初は、田植え作業をするだけで必死な様子でしたが、
だんだんだんだん口ずさみ、リズムに合わせて身体が動いていきました。

今回、太鼓唄 七海さんは、兵庫県宍粟市に残る「波賀の田植え唄」を選んでくださりました。
この田植え唄は、田植えをする夫婦が唄う素朴な唄。
唄いながら、ゆったりと丁寧に植えられていきました。

その一方で、「播州田植え唄」と称される賑やかな田楽もあり。
この唄に乗った田植え人の動きの早いこと!!
音も唄も、田植え作業と共にあって、影響しあう。
その本来のありようを皆で体験できました。

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田植えを進める傍ら、苗取りもします。
この束ね方にはコツがあり、村の方々がやり方を教えてくれたり、
ちゃんと出来ているかチェックしに来たりと、
村の人々は、自分たちの田植えで忙しいだろうに、
なんだかんだと口を出したがります。

田植えしている人たちに苗の束を渡す「投げ方」にもコツがありますが、
近所のおじさんの無駄のない投げ方にはホレボレしました〜。
これぞ、昔取った杵柄!

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太鼓、鉦、ささら、お囃子の音が、村中に響き渡っていました。
音を聞いて集まってくる村人たち。
素人の田植えにケチをつけながらも、
昔の田植えの思い出話に花を咲かせては、どこか嬉しそうな村人たちの姿。
「こんなふうに唄と一緒なら田んぼもおもろいなぁ」と
しみじみとこぼれる声が印象的でした。

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休憩時間には、まさかの、阿波踊りの伝授も。。

 

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仕事唄メンバーも田植えを体験しました。
絣と赤の晴れ着が水にうつる様の美しいこと!!

このときの田植えのお囃子は、
参加者の皆さんによる「踊る阿呆の〜」阿波踊り即席楽隊が担当…。
田植えに合う音とは??という密かな問いをめぐり、いろんな音とリズムを試すことができました。

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田植え後は温泉、BBQ宴会を経て、
さてさてWS2日目。
昨日の田植え&仕事唄体験をもとに、作品づくりワークをします。

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太鼓唄 七海さんがステキな和紙を表紙に使って楽譜&資料集を用意してくださりました。
(兵庫県の紙すき唄の研究で訪ねた地域の和紙だそう。)

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太鼓の基本リズムの練習をした後、
「昔の人たちはどんなふうに音楽をつくったんだろう?」という問いのもと、
村をめぐって「音や音楽の元になりそうなモノ」を探してみました。

そして、これらのモノを生かして作品づくりワーク・・・
(私は、運営でバタバタしていてワークの途中経過をほとんど見ていません。)

おひるごはんは、とっておきのベジランチ。
おっこ食堂・かよこさんによる、野菜や豆、穀物の個性が最大限に引き出されたおいしいご飯です。

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そして。最後は・・・
かよこさんたちお昼ごはんチームとご家族のみなさんに観客になっていただいての
創作音楽の演奏会となりました。

太鼓、ささらといった完成された楽器に混じって、
熊手やらシャベルやら石やら…これらも、今回の音楽隊メンバーの大事な”楽器”です。

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昨日の田植え作業を経た農民音楽隊のみなさんのつくる音と演奏は
本当に美しく、原始的で、エネルギーに満ち満ちたものでした!

聞いてくれたおひるごはんチームの皆さんも、小さな子どもも、
楽しい!という顔をしてくれていました。

一緒に農作業をして、唄をうたって、ごはんを食べて、、
田植えの2日間を一緒に過ごしたからこそ創れた音の”掛け合い”。
昔の農民たちも、同じように、一緒にはたらいて、苦労をして、
ごはんでねぎらって、唄をうたっていたのでしょう。

そんな、今も昔も変わらない人々のいとなみに、私は光を当てたかったのだと、
それをみんなで体験してみたかったし、
村の人々の心身に眠る記憶にも働きかけたかったのだと、改めて思いました。

たくさんの人々の笑顔をみれた今回のワークショップ、楽しかった!
ご一緒してくださったみなさま、陰ながら応援してくださったみなさま、ありがとうございました。

次回は10月「秋*いなきかけの唄の回」です。
ただいま参加受付中!
全3回WS申込みされている方もいらっしゃるので、開催は決定しています。

次はどんな音とリズムが生まれるか楽しみです。

*太鼓唄 七海さんの「田植え唄の回」報告ブログもぜひご覧ください。

*写真: 平松俊之さん