「重ね煮」に出会いなおす
大好きな調理法「重ね煮」を教わりに出かけました。
お野菜だけでとっても美味しくなる「重ね煮」という素晴らしい料理の存在に魅せられてから、独学&我流で今まで気ままに楽しんでいたけれども、ときどき失敗するわ、アレンジきかないわ・・・と、我流の限界を感じてもいました。
兵庫県に引っ越してきて出会った料理人の“おっこさん”。
彼女のお料理は本当においしくって、それだけで兵庫県に戻ってきて良かった!と感謝しちゃうくらい。その、ステキなおっこさんに重ね煮を教えてもらいに出かけましたよー。
重ね煮の基本から、野菜の切り方、包丁の持ち方、立ち方、アレンジの仕方まで、知っているつもりになっていたことも改めて丁寧に教わりなおしました。お作法のすべてが理にかなっているうえに、シンプルで、面白くって、目からウロコの連続!重ね煮、もともとスゴいと思っていたけれど、ますます大好きに!!
重ね煮、出来上がって一混ぜしたところ。
スマホのカメラしかなかったので写りイマイチだけれど、とてもいい匂いでしあわせ〜。
そういえば、私はシイタケが苦手なんですが、おっこさんが料理したシイタケだけは、おいしく食べられてしまう不思議。今回の重ね煮にもたっぷりシイタケが入っております。
重ね煮のアレンジ方法も教わりました。
一つの鍋の重ね煮で、こんなにいろんな料理が楽しめるなんて!幸せすぎるー!!
重ね煮を作るとき、いつも思い出すのが、「重ね煮では鍋の中に宇宙がつくられるんだ」とめずらしく熱をこめて語っていた、いつもクールなかつての仕事仲間の姿。
一つひとつの野菜をよく知って、丁寧にお料理する。お野菜のちからを最大限に引き出して、最大限に活かし合う。そして、お料理させていただくこと、食べさせていただくことに、心から感謝する。
そうやって、いろんな個性が生き生きとした“宇宙”が出来上がったら、おいしくなって当然なのだ。何かもの足りない味のとき、何か外から調味料を足さないといけないときは、十分に活かしきれていないということ。
もっと、野菜たちをはじめ、縁あって関わるすべてのものをもっと知りたいと思った、美味しくって楽しくってしみじみとした重ね煮教室の時間。おっこさんがお師匠さんから教わったという「私たちは(ビタミンとかではなく)野菜の記憶をいただいて生きている」という言葉もじんわりと心にしみ入りました。