インタープリターって何考えてるの? vol.1
こんにちは。Linoworks代表、インタープリターの仲上美和です。
思い立って、いきおいで書き始めたブログシリーズ「インタープリターって何考えてるの?」
今日はvol.1です。
長めの前置き vol.0 はこちら:
最近お手伝いすることになった「小学校への出張授業」のお仕事をサカナに、「(請負で依頼される)一般的な環境学習と、インタープリターがやるプログラムの違い」について、いちインタープリターのミワが引っかかる点について、忘れないうちに書き留めておこうと思っています。(私にとってはよくあること過ぎて、今まであえて書き留めようとも思いませんでした。)
ただ、前回書いた後に思ったのですが、
学習プログラムの内容や運営などの細かい点について比較するのは、あまりに個別事例過ぎるので、どちらかというと全体を俯瞰して、アウトプットとしては同様の「環境学習」だとしても、インタープリターはこうは考えないんだよね、という点をいくつかあげてみます。
vol.1も、くどくどと前置きから入ります…
「環境学習の場を(講師として)運営してほしい」という依頼がクライアントさんから入る、ということは、
前提として・・・
”環境学習をやる”、という機会(場所や時間、予算など含む)がすでに用意されている
・・・ということです。
なんとも、ありがたいことですよね。
参加する側にとっても、担当させていただく側にとっても。
いろいろな方々の尽力で用意された機会に対して、勝手に書きたいこと書くのは、失礼だなぁと思わなくもないのですが、しがない個人事務所のブログ上なので、大目に見てください。
では、やっと本題へ。
◎インタープリターが気になる ポイントその①
「全体を企画コーディネートするのが、自然・生きもの・環境に詳しい人たちだけ」
そりゃ当たり前でしょう、と言われそうですが、
インタープリター的にはそうでもないのです。
”環境”と名が付きますから、発注元の担当部署も、全体を仕切るコンサルティング会社、その他協力者も、ほぼ全員揃って、なんらかの自然や環境分野の専門家であることが多いです。
私が、講師の役割を依頼されるときも、最初に期待されるのは「自然環境に詳しいかどうか」。
「仲上さんは何の(生きものの)専門家なんですか?」
って、まず聞かれます。
(「ヒトの専門家です(←心理学が専門)」というと、引かれるというか、スベるので、言いませんよ。)
そんな専門家チームであっても、まっさらなゼロベースから一緒に考えていけるなら問題ないのでしょうけれど、請負業務として依頼される段階では、すでに大枠が決定していることがあります。
最近は「わかりやすく楽しく」するのが環境学習だ、と理解されている節もあって、オーソドックスなアクティビティはよく知られていて。
目的も、だいたいの内容も、流れも、時には扱うアクティビティや教材まで指定されていることがあります。
そして。
それらは、自然環境に詳しい人たちだけで考えられている、というところが、インタープリター的にはモヤモヤポイント。
担当の私は、その詳しい人たちが考えた枠組みを、柔軟に生かしながら、アレンジしながら、なんとかこなすのですが、、納得できない時もやっぱりあるのです。根本から作り直したい!と思うことも多々あります。
詳しい人たちは、往々にして、教えたがります。(たとえ、楽しくアクティビティを交えたとしても。)
もちろん、それも大事だし、効果を発揮する場合もあります。
でも。
インタープリターは、自然環境に詳しいだけではなく、参加者や全体をみながら、体験の場をデザインする専門家とも言えるので、「教える」のは自分たちの主たる役割ではないと考えます。
(インタープリターだったらどうするの?…という部分は、また別の機会に。)
どちらがいい悪いではなく、互いに大切にしているものが違うんだよ、ということを理解して、専門家の方々とインタープリターがチームで動けるようになるといいなと私は願っています。
ほんとに、私は私にできることをしないとなー
インタープリテーションを伝えていく、というのは大事だなと改めて思います。
・・・イマイチまとまり悪いけど、
1つ目のモヤモヤポイントは
「全体を企画コーディネートするのが、自然・生きもの・環境に詳しい人たちだけ」
・・・でした。
お読みいただきありがとうございます。
ポイントはあと2-3個かな、たぶん。(といいつつ、いま明確に言葉にできてるのは1個だけ…笑)
vol.2 に続きまーす。