2017-12-06

田んぼの楽校のらのら2017おわり

また冬がめぐってきましたね。

前回の田んぼのブログでは、
なんと!
夏で、田植えしたり草取りしたりしていましたが・・・
当然のことながら、今年の田んぼシゴトはひと段落いたしました。

今年「田んぼの楽校のらのら」にてご一緒してくださった方々、
遠くから関心をもってみてくださっていた方々、
ありがとうございました。

今日は、夏以降の様子を備忘のためにも記しておきたいと思います。

 

今年は、本当にお天気に泣かされました。

梅雨はなかなか雨が降らず、水不足に悩まされ。

夏も暑くて暑くて、水不足に拍車がかかり。

高温と浅い水のせいで、稲以外の草は勢いよく育ち。

かと思えば。
実りの季節には、度重なる台風到来で、稲刈りに着手できず。

稲木にかけてお日様のもと干すも、なかなか乾かず。

・・・どきどきソワソワの日々でした。

口を開くと愚痴になるから、人様に話すのも憚られるような。

 

村のセンパイ百姓のおじさんたち、
小さいことにはイライラ八つ当たりするような人たち多いですが(失礼!)、
そこは、さすがはベテラン。
思いどおりにいかない田んぼ事に、
黙して、ただただ時期が来るのを待っている様子でした。
長年、しぜんを相手に生きてきた人たちは、
人にはどうすることもできないことがあることを受け入れているんだろうなーと思ったのでした。

 

私たちのらのらメンバーも、
週末ごとに到来する台風に、何度も稲刈りを延期しましたが、
10月27日(金)やっと決行!

本当は、次の日28日がメインの予定でしたが、
この日も台風だったため、
みんなでがんばって1日でだん!

鎌で刈って、藁で束ねて、稲木にかけて干します。
人手が多いと本当に助かる作業。
平日なのに、みんな来てくれてありがとね。

3週間後くらいに脱穀するも、やっぱり籾の乾きが甘くって、
「籾干し」をしました。

筵(むしろ)に籾をうすく広げて、おひさまのもと干します。
雨で濡らすと台無しなので、まる2日間、外出は厳禁。。

 

そして。
「田んぼの楽校のらのら」メンバーが集まった最終回は、
昔ながらの農具をつかって、脱穀も体験してみました。

多くの人の場合、田んぼ体験をしたといっても、
田植えと稲刈りをするまででしょうが、
刈ったあとの稲から、食べられるお米にするまでが、実はとっても大変!

千歯扱きで、籾をしごいて脱穀。

籾には、藁やゴミ、他の植物の種子などいろいろ混じっているので、
あらゆる方法で、分別を試みます。

みんなで知恵をしぼって、
うちわの風でゴミを飛ばしてみました。いい感じ!

最後は結局、手作業で分別…。

そして、臼をまわして籾をすって・・・

やっと食べられるお米(玄米)になるのです!
(が、数時間では、1食分のお米を用意するのも無理でした。。)

夜は、みんなで、一品持ち寄りで、新米をいただく会の宴ー!

今年は本当に思いどおりにいかないことの連続で、
結局、収量は、昨年に比べると3分の1だったけれど、
それでも、じぶんたちでテマヒマかけて育てたお米は格別。

みんなと一緒に田んぼで過ごせて、
一緒に笑って「おいしいね」と、ごはんをいただる、
じんわりシアワセに満たされる時間でした。

田んぼの楽校のらのら」は、
ちいさな田んぼにて、
自然のちからと、昔ながらの道具や知恵を借りて、
みんなでマイペースにのらしごとをやってみることを大切にしています。

田んぼが近くにある田舎に暮らしているうちは、
その場のしぜんと共に過ごし、しぜんの恵みをみんなでいただきながら過ごす、
そんな「当たり前」を手放さずにいたいなーと思います。

いつか田んぼに行ってみたいな、と思ってる方は、いつでもぜひぜひ。
お待ちしていますよー。

 

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